レンズ豆は日本だとあまりなじみがありませんが、フランスをはじめ中東、インド、アメリカなどで広く使われている乾燥豆類の一つです。
円形の平たい豆で、オレンジ、緑、茶、赤など様々な種類があり、ほかの豆類同様にタンパク質、食物繊維が豊富で古くから食べられています。
フランスで有名なのは、フランスのほぼ中心に位置するオーヴェルニュ地方(下の写真の緑の葉っぱの部分)のル・ピュイ産の緑レンズ豆(Lentille verte du Puy)。生産地域や栽培方法などAOPの厳格な規定に基づいて、高品質なレンズ豆が生産されています。
ピュイ産のレンズ豆は、煮崩れしにくくコクがあるのが特徴です。
レンズ豆は調理の際に水で戻す必要がないので、気軽に料理に使うことができます。
一般的な食べ方としては、香味野菜とともにブイヨンで柔らかくなるまで煮込んだものを煮込みや焼いた肉の付け合わせにしたり(特に豚肉との相性がよいです)、ピュレにしてポタージュにしたり。茹でたものをヴィネグレットソースで和えてサラダにしていただくなどが一般的な食べ方です。
カレーの風味とも相性が良いので、アクセントにカレー粉を加えていただくとまた一味違った香りと味わいになります。
今回は知っているとフランス料理がちょっと身近になる『lentille(レンズ豆)』のお話でした。
日々のお料理の参考になりましたらうれしいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました!