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【フランス料理用語】ミニョネットとは?意味と香りを生かす砕き方のコツ

「レシピに『ミニョネット』と書いてあるけれど、こしょう挽きで挽いたものではダメなの?」
「粗挽きこしょうとは何が違うの?」
——そんなふうに感じたことはありませんか?

実は、ミニョネットは粒こしょうを「粗く砕いた」もののこと。
こしょう挽きで「挽いた」ものとは粒の様子も香りの立ち方も少し違い、フランス料理ではしっかりとした使い分けがあります。

今回は、ミニョネットの意味と粗挽きこしょうとの違い、香りを生かす砕き方のコツ、そしてフランス料理での3つの使い方をわかりやすくご紹介します。

|ミニョネットとは

mignonnette(ミニョネット)とは、粒こしょうを粗く砕いたもののこと。こしょう挽きで細かくしたものと比べると、粒は不均一で大きめ。辛みはやや穏やかですが、砕いた直後の香りはとても強く立ち上がります。

|粗挽きこしょうとの違い

「粗挽きこしょう」と聞くと、ミニョネットとほぼ同じものに思えるかもしれません。けれどよく見ると、いくつかの違いがあります。

1. 作り方の違い

ミニョネットは鍋の底や肉たたきなどで「砕く」のに対し、粗挽きこしょうはペッパーミルで「挽く」のが基本です。

2. 粒の様子の違い

ミニョネットは粒の大きさが不均一で、大きめのかけらが混ざります。粗挽きこしょうはミルで挽くため、比較的均一な粒に仕上がります。

3. 使いどころの違い

ミニョネットはお肉に張り付けたりソースの土台にしたりと、料理の「素材」として使われることが多い一方、粗挽きこしょうは仕上げの香り付けや日常使いに向いています。

|香りを生かす砕き方のコツ

ミニョネットは、砕いた直後が一番香りが強く立ちます。そのため、できるだけ使う直前に砕くのがおすすめです。

砕くときには、バットに粒こしょうを広げ、鍋の底や肉たたきなどで上から押さえて砕きます。すり鉢で潰すと粉になりすぎてしまうので、「砕く」感覚を意識してくださいね。

|フランス料理での3つの使い方

ミニョネットは、フランス料理の中でも特に黒こしょうの香りを生かしたい場面でよく使われます。代表的な使い方が3つあります。

使い方①

お肉に張り付けて加熱する

鴨の黒こしょう焼き

代表的なのは「ステーク・オ・ポワヴル(こしょうステーキ)」。牛肉の表面にミニョネットをたっぷりと張り付け、ソテーすることで、こしょうの香りと辛みが肉のうまみと一体になります。

教室の低温調理のレッスンでご紹介した鴨の黒こしょう焼きも、この使い方の応用です。鴨の皮目にミニョネットをたっぷり張り付けて加熱することで、こしょうのさわやかな香りが全体になじみ、食べるときに口の中で砕けて程よい辛みがアクセントに。お酒が進む大人の味です。

使い方②

ソースの香りの土台にする

肉を焼いたあとのフライパンに残った肉汁(シュック)に、ミニョネットを加えて煮詰めることで、こしょうの香りと辛みがしっかり溶け込んだソースができます。「ソース・オ・ポワヴル(こしょうのソース)」はその代表で、ステーキやローストビーフによく合わせられます。

挽いた粗挽きこしょうではなく粗く砕いたミニョネットを使うことで、ソースの中に粒の存在感が残り、食べたときに香りがふわっと立ち上がるのが魅力です。

使い方③

ソース・ミニョネットとして使う

実は「ミニョネット」という言葉そのものが、フランス料理のあるソースの名前にもなっています。それが生牡蠣に添える定番のソース「ソース・ミニョネット」

エシャロットのみじん切りと赤ワインビネガー、そしてミニョネットを合わせた、シンプルながら牡蠣の風味を引き立てる名脇役です。レモンと並んで、フランスの牡蠣文化に欠かせない存在になっています。

今回は、フランス料理に欠かせない「ミニョネット」の意味と粗挽きこしょうとの違い、砕き方のコツ、そして3つの使い方についてお話ししました。

最後まで読んでいただきありがとうございました!

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