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フランス料理用語 ciseler(シズレ)とhacher(アッシェ)

日本では「みじん切り」というと、大きさ、切り方問わず「みじん切り」といいますが、フランスでは「みじん切り」を表す言葉が2つあります。

ciseler(シズレ) ※写真右
切った形がきれいに残るように細かく刻むこと。切り込みの幅でみじん切りの細かさが決まります。

hacher(アッシェ) ※写真左
シズレしたものをさらに細かく刻むこと。
☆包丁を持たない手を峰の刃先に近いところに置いて、包丁がぐらつかないようにした状態で持ち手を動かします。



どちらもみじん切りですが、
形をきれいに残したいお料理、食感を感じたいお料理にはciseler
煮込み料理のベースを作るときなど形を残さずなじませるお料理にはhacher
といった感じでレッスンでは使い分けしています。


今回は知っているとフランス料理がちょっと身近になる、
ciseler(シズレ)』と『hacher(アッシェ)』のお話でした。
日々のお料理の参考になりましたらうれしいです。

最後まで読んでいただきありがとうございました!

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