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【動画あり】鶏肉をもっとおいしく!下処理のちょっとしたコツ

そのまま調理していませんか?

唐揚げやソテー、煮物など…鶏もも肉は毎日の食卓に大活躍しますよね。
でも、パックから出してそのまま調理してしまうこと、ありませんか?
実は、ほんのひと手間「下処理」をしてあげるだけで、仕上がりがぐんと変わります。

今回は、そんな鶏肉の下処理のポイントをお話したいと思います。

目次
出てきた水分(ドリップ)を拭き取る
脂や筋をちょっと整える
皮は少し広めに残す
部位ごとに切り分ける
まとめ
【動画】鶏肉の下処理

|出てきた水分(ドリップ)を拭き取る

鶏肉を買ってくるとトレーや真空袋にピンク色の水分が出ていることがありますよね。
これは「ドリップ」と呼ばれるもので、肉から出た水分に血液やたんぱく質が混じったものです。

鶏肉が入っているトレー、真空袋の中にはドリップを吸収するシートが入っていますが、試しに絞ってみると右のようにドリップがたくさん出てきます。

まず大切なのは、鶏肉表面のドリップ(水分)をキッチンペーパーで拭き取ることです。
え、そんなこと?と思うようなシンプルな作業ですが、こんなメリットがあります。

  • 臭みを防ぐ
    ドリップにはたんぱく質や血液成分が含まれ、加熱すると独特のにおいを出します。拭き取ることで鶏肉本来の旨味が引き立ちます。
  • 焼き色をきれいに出す
    水分が残っていると表面温度が上がらず、蒸されたような状態になります。結果として香ばしい焼き色(メイラード反応)がつかず、風味も見た目もぼんやりしてしまいます。
  • 油はねを防ぐ
    水分は加熱時に油と反応して激しくはねる原因になります。拭き取っておけば、調理中の安全性も高まります。


実は「水分(ドリップ)を拭く」「脂や筋を整える」というのは、鶏肉に限ったことではありません。
牛肉や豚肉でも、表面の水分を拭くだけで焼き色がよくつきますし、魚は特に水分を拭くだけで臭みがぐんと減ります。

料理を「おいしく、安全に、美しく」仕上げるために、余分な水分を拭くことは最初の大切なステップです。

|脂や筋をちょっと整える

鶏もも肉の皮の下には黄色い脂肪(写真左)が残っていたり、ひざ下には白い筋(写真右)が多く見られたり、関節まわりに小さな軟骨が残っていることもあります。
次に行いたいのが、この余分な脂・筋・軟骨の処理です。

この処理をすることで、

  • 独特の臭みを防ぐ
    鶏脂には特有の匂いがあり、時間が経つと酸化して臭みが強くなります。必要以上に残すと料理全体に重さが出てしまうため、見える範囲で処理するとすっきり仕上がります。
  • 油っぽさを抑える
    余分な脂が調理中に溶け出すと、料理全体がベタつき、口当たりも重たくなります。あらかじめ整えておくことで後味が軽やかになります。
  • 食感をよくする
    筋は加熱すると硬く縮み、軟骨は噛んだときに違和感を与えます。取り除いておけば、口当たりがなめらかになり、誰でも食べやすい仕上がりになります。


といったメリットがあります。
すべてを除く必要はありませんが、適度に整えることで仕上がりがぐっと洗練されます。

|皮は少し広めに残す

買ってきた鶏肉に不自然に残っている皮(赤い丸の部分)。
形よく焼くために下処理の段階で整えますが、そのときに1点気を付けていただきたいのが、皮は少し広めに残す、ということ。

鶏肉の皮は焼くとかなり縮むので、身の大きさに合わせてきれいに切りそろえてしまうと、焼きあがったときに身がむき出しになってしまいます。
皮があることで身に間接的に火があたり、身をジューシーに焼き上げることもできますので、見た目よくかつジューシーに鶏肉を焼くために皮は広めに残すようにしましょう。

|部位ごとに切り分ける

鶏もも肉は真ん中の身の少ないくぼんだ部分(膝頭)を中心に、「膝上(弾力がありジューシー)」と「膝下(筋があって歯ごたえがある)」に分かれています。それぞれに食感が違い、また場所によって身の厚さも違うので、切り分けるときに注意します。

開いた鶏肉は、骨があったところがくぼんでおり身が薄くなっています。切り分ける時には1切れの重さにムラが出ないよう意識して分けるようにします。

膝上と膝下は食感が違うので、盛り付けるときには両方食べられるよう配慮してあげるとよいですね。

|【動画】鶏肉の下処理

|まとめ

鶏肉をおいしく仕上げるための下処理のポイントは、

  1. 出てきた水分(ドリップ)を拭き取る
  2. 脂や筋をちょっと整える
  3. 皮は少し広めに残す
  4. 部位ごとに切り分ける

の4つ。

身近な鶏肉だからこそ、ぜひ下処理を大切にしてみてくださいね。
いつもの唐揚げやソテーが、きっと一段とおいしく感じられるはずです。

今回は鶏肉の下処理のコツのお話でした。
日々のお料理の参考になりましたらうれしいです。

最後まで読んでいただきありがとうございました!

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