コラム Column

お塩の量の違い

野菜を茹でるときの塩の量

お野菜を茹でるときに使うお塩。
お水の量に対して1~3%の塩を溶かすと言われています。
(食材によって塩の量は異なります)

実際の量で例えると、
『水500ml(500g)に対して5~15g
になります。

たまに『5g=小さじ1』で説明していることがありますが、こちらは粒子が細かい焼塩を使った場合の分量です。

こちらのコラムでご紹介したように、塩は種類によって粒子の大きさが違い、同じ小さじ1でも重さが変わりますので、正しく計量する際は計りを使うのがおすすめです。

ためしに焼塩と岩塩を計量してみるとこんな感じになりました。
比べると重さは同じでも量が少ないのがわかります。

塩の量の違い1
塩の量の違い2

ちなみに和食では3%の塩水を「たて塩」と呼び、下記のようなさまざまな用途に使います。

貝の砂抜き
身の薄い魚の下味
 身の薄い魚は振り塩だと味が付きすぎてしまうことがあるが、たて塩に漬けるとまんべんなくちょうどよい塩味をつけることができる。
魚のぬめりや臭みを取る
 魚の汚れやぬめりを取るときに、真水につけると浸透圧の影響で魚の塩分と旨味が抜けてしまいやすい。たて塩を使うことで塩分の旨味の流出を抑えることができる。
野菜の下処理、下味付け
 切った野菜をたて塩に漬けることでまんべんなく塩味をいきわたらせると同時に、余分な水分を抜くことができる。
(漬物、酢の物の下処理)

お塩の役割って幅広いですね。

今日は塩の量のお話でした。
日々のお料理の参考になればうれしいです。

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