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葉から株まで全部おいしい!お料理に爽やかな香りをプラスする「フヌイユ」のお話

フランス料理やイタリア料理ではなじみ深いですが、日本では知名度がいまひとつ低いお野菜。
でも最近は身近なお店で見かけることがあるほどポピュラーになりつつあります。

とはいえ、
どんな味なの?
どんな食感なの?
どうやって食べるの?
って知らないと、なかなか買いにくい。
実はとってもおいしくて使いやすい食材なのにもったいない。

ということで、今日はお料理に爽やかな香りと味わいをプラスしてくれる、「フヌイユ」についてのお話です。

|フヌイユ(fenuille)とは?

地中海沿岸地方が原産のセリ科の野菜です。
日本では「ういきょう」、イタリアでは「フィノッキオ(finocchio)」の名で呼ばれています。

旬は秋から冬、日本で流通しているのは国産のものが主。

栽培種と野生種があり、私たちがスーパーなどでよく目にするのは栽培種。肥大した茎の基部(株の部分)を主に料理に使います。一方、野生種は、株は小さいですが、香り高い葉や種をハーブやスパイスとして楽しみます。

株(茎の基部)の食感は、セロリのようにみずみずしく、シャキッとした歯ごたえがありますが、セロリのような強い香りはありません。噛むほどに清涼感のある甘みが広がり、アニスやキャラウェイにも似た、どこかオリエンタルで上品な甘い余韻が口の中に残ります。

ふわふわとした糸状の葉は、見た目こそハーブのディルにそっくりですが、香りの質は全く異なります。
ディルがスッとするような爽やかさとほろ苦さを持つのに対し、フヌイユはふんわりと甘く、穏やかな香り。
魚料理では繊細な風味を生かしつつ臭みを消して、お料理全体を優しく包み込んでくれます。

|まるごと味わう、フヌイユの楽しみ方

フヌイユは、ふわふわの葉から真っ白な株(茎の基部)まで、捨てるところがほとんどない優秀な食材です。
魚と相性がいいことで知られていて、フランスでは南仏料理のブイヤベースやスープ・ド・ポワソンに、イタリアではシチリア料理によく使われます。

【香りを楽しむ「葉」の活用法】

・ローストやグリエに
葉を枝ごと魚の腹に詰めてローストやグリエにする。

トッピングに
スープやサラダの仕上げに散らすだけで、一気にプロのような仕上がりに。

ソースやドレッシングに
刻んでマヨネーズやヨーグルトに混ぜれば、野菜や白身魚にぴったりのソースに。

合わせバターに
刻んだ葉をバターに練り込んで。トーストや焼いたお魚に乗せるだけで爽やかな香りが広がります。

いわしとういきょうのパスタ
シチリア料理の代名詞ともいえる一皿です。
パスタを茹でる時にもフヌイユの葉を加え、
ソースにもたっぷり使うことで、いわしの旨味を爽やかに引き立てます。

【食感と甘みを味わう「株(茎)」のレシピ】

フヌイユのブレゼ(蒸し煮)
くし切りにしてバターと少量のブイヨンでくたくたになるまで煮込みます。加熱すると香りが和らぎ、甘みが増してやわらかい食感に。火を通したフヌイユをグラタンにしても。

オレンジとフヌイユのサラダ
薄切りにしたフヌイユとオレンジの果肉を合わせて。爽やかな酸味と甘みのコントラストが絶妙です。

フリット(天ぷら)
軽い衣をつけて揚げて、おつまみにも最高です。

フヌイユとホタテのマリネ
歯ごたえの良い茎の部分を薄くスライスし、塩を振って少ししんなりさせます。
味付けはシンプルに白ワインビネガーとオリーブオイルだけ。
甘みのあるホタテと合わせれば、さっぱりとした上品な前菜の出来上がりです。

生で食べても、火を入れてもそれぞれのおいしさが楽しめるフヌイユ。
もしお店で見かけたら、ぜひチャレンジしてみてください!

最後まで読んでいただきありがとうございました!

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