
にんじんは毎日の食卓に欠かせない身近な野菜。
実は切り方ひとつで「甘みの引き立ち方」も「火の通りの速さ」も劇的に変わることをご存知でしょうか?
目的に合わせた切り方をマスターすれば、いつもの料理がワンランク上の仕上がりに変わりますよ。
今回は、にんじんのみじん切りをはじめ、フランス料理で使われる野菜の切り方まで詳しく深掘りします。
目次
・にんじんのみじん切り 失敗しない6ステップ
・知っておきたい!フランス料理でよく使われる野菜の切り方
・【動画】にんじんのみじん切り
・目的を持って切ることで「作業」が「料理」に変わる!
|にんじんのみじん切り 失敗しない6ステップ
「みじん切りの大きさがバラバラになってしまう」
「切るのに時間がかかって、正直しんどい……」
そんなお悩みはありませんか?
実は、みじん切りは
「板(薄切り)→ 棒(せん切り)→ 角(みじん切り)」
の3ステップで形を変えていくだけ。
これがわかるだけで、いままでよりもずっとスムーズにみじん切りができるようになります!
ここからは、実際の動きを写真と動画で見ながら、コツを一つずつマスターしていきましょう。
① 長さを整える
まずは作業しやすいように、5cmほどの長さに切ります。

② 平らな面を作る
にんじんは丸みがあり、そのままでは切りづらいため、
まず端を少し切って平らな面を作ると、安定して切りやすくなります。


③ 薄切りにする
平らな面を下にして置き、端から薄切りにします。
このときの厚みが、最終的なみじん切りの大きさの基準になります。
厚みをそろえることを意識しながら切りましょう。

④ 並べる
切ったものを少しずつずらして重ねます。
重なりがあると材料がずれにくく切りやすくなります。

⑤ せん切りにする(Julienne(ジュリエンヌ))
端からせん切りにします。

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Julienne(ジュリエンヌ)
線のようにごく細長く切ること。長さは用途に応じて変わるが、5~6cmを目安に切る。
⑥ 向きを変えて刻む
向きを90度変えて端から刻んでいきます。

数回切るたびに一度手を止め、広がった材料を中央に寄せ直してから、また切りはじめます。
このひと手間で材料の散らばりが抑えられ、大きさにばらつきが出にくく、きれいなみじん切りができます。

大きさにムラがある時は、最後に包丁で叩いて調節します。
大きさを揃えることで、火通りが均一になり、口当たりも良くなります。

|知っておきたい!フランス料理でよく使われる野菜の切り方
レストランのメニューを眺めていて、
「ジュリエンヌ」や「ブリュノワーズ」といった言葉に出会ったことはありませんか?
実は、これらの名前の意味を知っていると、
メニューを見ただけでお料理の姿がパッと頭に浮かぶようになるんです。
「あ、これは細長いシャキシャキしたお野菜が乗っているんだな」
「こっちはコロコロして可愛らしい見た目かな?」
なんて、運ばれてくる前からわくわくしちゃいますよね。
メニューを選ぶ時間も、お料理を作る時間ももっと楽しくなる。
そんな切り方の名前をチェックしてみましょう!

【macédoine(マセドワーヌ)】
約1cm角の立方体。

【mirepoix(ミルポワ)】
香味野菜として使う0.5〜1.5cm角程度の切り方。煮込み時間に応じた大きさに切る。
煮込みやだし汁(フォン)のベースにするもので、最終的に取り除くことが多いため、きれいな立方体でなくてもよい。

【brunoise(ブリュノワーズ)】
約3mm角の小さな立方体。
スープの浮き身などに使われます。

【paysanne(ペイザンヌ)】
小さな正方形に薄く切ること。大きさは用途に応じて変わるが、1辺1.2〜1.5cm、1〜2mm厚さくらいが目安。「色紙切り」に近い。
paysanneには「農夫風」という意味もある。

【bâtonnet(バトネ)】
細長い棒状に切ること。大きさは用途に応じて変わるが、5~6mm角、5~6cm長さくらいが目安。
「拍子木切り」に近い。
(参考文献:『プロのためのわかりやすいフランス料理』柴田書店 水野邦昭著)
|【動画】にんじんのみじん切り
写真でご紹介したみじん切りの工程や、
フランス料理でよく使われる野菜の切り方を詳しく解説しています。
写真では伝えきれない細かなポイントを確認できますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
|目的を持って切ることで「作業」が「料理」に変わる!
「なんとなく切る」のを卒業して、
「今日はこんな風に仕上げよう!」と目的を持って包丁を握る。
これって実は、ただの作業が「お料理」に変わる、とっても素敵な瞬間なんです。
形を揃えて切ることは、単に見栄えを良くするだけではありません。
・食材に均一に火が入る
・味がむらなく均等にしみ込む
・心地よい均一な食感になる
といった、料理を格上げするメリットがたくさんあります。
同じ料理を作っていても、切り方ひとつで仕上がりは変わるもの。
味と食感がきれいにまとまっていると、
ひと口食べた瞬間の「おいしい!」という感動が段違い。
食卓の満足度も格段にアップしますよ。
今回ご紹介した6つのステップやフランス料理の切り方、
ぜひ今日のお料理から気軽に試してみてくださいね。
最後まで読んでいただきありがとうございました!