コラム Column

料理が一気にフレンチに!手軽で便利な合わせバターとは

「今日は美味しいお肉を買ったから、ステーキにしよう」という日。

塩、こしょうでシンプルに焼き上げるのももちろん美味しいですが、添えるだけでいつものお肉がぐっと華やかな味わいになる、とっても便利なアイテムがフランス料理にはあります。

それが、「合わせバター」です。

今回は、この合わせバターの中から、ステーキや魚のソテーに合う「ブール・メートル・ドテル(Beurre Maître d’Hôtel)」をご紹介したいと思います。

|合わせバターとは

「合わせバター」はフランス語で『Beurre Composé(ブール・コンポゼ)』と呼ばれます。
作り方はとても簡単で、室温に戻したバターにハーブ、スパイス、香味野菜などを混ぜるだけ。

バターとの大きな違いは、「ソースの役割」を果たすということ。

熱々の料理の上にのせるとバターが一気に溶け出し、閉じ込められていた味と香りが一気に広がって、シンプルな料理が一気にビストロのような一皿になります。

|ブール・メートル・ドテル(Beurre Maître d’Hôtel)とは?

合わせバターの一つである『ブール・メートル・ドテル(Beurre Maître d’Hôtel)』は、フランス語で「給仕長のバター」という意味。
昔、レストランの給仕長が客席で手早く仕上げて提供したことが由来と言われています。

基本の材料は、バター、パセリ、レモン、そして塩、胡椒。

癖がなく爽やかで、さっぱりとした味わいが特徴なこのバターは、ステーキ、ソテーした肉や魚、ゆでた野菜の仕上げなど、幅広い料理に合います。

ちなみに、「エスカルゴバター(Beurre d’escargots(エスカルゴバター))」も合わせバターの一つで、バターにエシャロット、にんにく、パセリのみじん切りを混ぜ合わせたものをと言います。

☆エスカルゴバターは4月のフレンチ基礎レッスンでご紹介しています!

|レシピと作り方のコツ

メートルドテルバターのレシピはこちら。

バター(無塩) 65g
パセリのみじん切り 4g
レモン汁 5ml
塩 1.5g
こしょう 少々

材料はとてもシンプルで作り方も簡単ですが、うまく作るのにちょっとだけポイントがあります。

①バターの状態
冷蔵庫から出したてではなく、指がスッと入るくらいの「ポマード状」にしてから混ぜ合わせること。レンジなどで加熱して液体状(溶かしバター)になってしまうと、水分と分離して混ざらなくなってしまいます。

②水分の合わせ方
ブール・メートル・ドテルの場合、バター60g程度に対してレモン汁の量は5mlほど加えますが、水と油を合わせるので一度に入れると分離して混ざりにくくなります。少しずつ馴染ませるのが鉄則です。

|使い方と保存法

使い方は、料理が温かいうちに乗せて溶かしていただくだけ。

冷蔵庫や冷凍庫に常備しておけますので、パセリが余ったときにつくっておくのがおすすめです。
保存の時は、バターが空気に触れて酸化しないよう、ラップでぴったり包んで保存してくださいね。

|メートルドテルバターの作り方

簡単ですが、作り方と保存するときの方法を動画でご紹介しています!
参考にしてみてくださいね。

|まとめ

合わせバターは、いわば「固形になったソース」
お好みのハーブやスパイスを使って、自分だけの組み合わせを見つけるのも料理の楽しさのひとつです。

ぜひご自宅でも楽しんでみてください!

このコラムへのお問い合わせはこちらから。
同じカテゴリのコラム
料理の基本・コツ
サラダの「おいしさ」を格上げする、野菜の下処理
サラダは買ってきた野菜を切って混ぜるだけ、と思っていませんか...
料理の基本・コツ
そのひと手間でプロの味。フランス料理の濾す道具「シノワとムーラン」
フランス料理を作っていると、「濾(こ)す」という工程がよく出...
料理の基本・コツ
フレッシュハーブの保存法と、色・香りを活かす刻み方
2月の単発レッスンでレッスンでご紹介した「若鶏のソテー シャ...