
暑い季節になると、食卓に登場させたくなるのが「冷製パスタ」。
火を使う時間をなるべく短くしたい夏のおうちランチや、さっぱり済ませたい夜ごはんにとても重宝しますよね。
でもいざ作ってみると、
「レシピ通りに作ったはずなのに、なんだか味がぼやけて水っぽい……」
「お店のように美味しくできない」
と感じることはありませんか?
実は、冷製パスタが水っぽくなる最大の原因は、茹でたあとの冷やし方にあります。
ちょっとしたコツを知るだけで、仕上がりがぐっと変わりますので、ぜひ参考にしてみてください。
|「氷水で冷やす」方法の落とし穴
一般的に、冷製パスタは「茹でたあと、すぐに氷水に入れて一気に冷やす」という方法がよく知られていますが、実はいくつかの落とし穴があります。
1. せっかくの塩気が抜けてしまう
茹でる際に麺に吸わせた塩の風味が氷水で流れ出てしまい、ベースの味がぼんやりします。
2. パスタ表面のぬめりが洗い流されすぎる
冷製パスタの場合、表面のぬめり(デンプン)が冷やす段階で過剰に洗い流されると、ソースとパスタが一体になりにくくなります。
3. 水気を切る手間がかかる
氷水から引き上げた後に水気を丁寧に切る工程が必要になります。切り方が甘いと水っぽい仕上がりに。
塩味が抜ける対策として、「茹でるときのお湯に塩を多めにする」、「パスタを冷やす氷水に塩を加えておく」という方法もありますが、どちらも塩加減のコントロールが難しく、結局その後に水気を切る工程は必要なので、忙しい日々の料理としては少し手間がかかる印象です。
|ボウルの中で冷やす方法のメリット
この悩みを一度に解決してくれるのが、「氷水をあてたボウルの中で冷やす」という方法です!
意外に思われるこの方法ですが、実はこんなメリットがあります。
1. パスタの塩気が抜けない
茹でる際に吸わせた塩の風味がしっかり残るため、ベースの味がプレーンにならず一口目から美味しさをしっかり感じられます。
2. パスタ本来のぬめりを生かせる
麺の表面のぬめりが適度に残ることで、オイルやピュレなどのソースがよく絡み、麺と具材が一体になります。
3. 水っぽくならない
余分な水分が入らないので、ソースが薄まる心配がありません。パスタ本来の小麦の食感も風味も、そのままキープできます。
4. 水気を切るステップが不要
冷ました後の水気を切る手間がなくなるため、手際よくスムーズに仕上げられます。忙しい日の料理でも負担になりません。
|ソースに合わせたパスタの選び方
一般的なパスタ選びの基本は「ソースの重さ(濃度)とパスタの太さを合わせる」ことです。
さらっとした軽いソースには細めのパスタ、濃度があってしっかりした味わいのソースには少し太めのパスタやショートパスタが合います。
一方で、冷製パスタの場合は、冷たい状態でも口当たりが軽く、ソースとなじみやすい細めのパスタがよく使われます。
定番はカッペリーニ(直径0.9mm前後)やフェデリーニ(直径1.4mm前後)ですが、今回使うとうもろこしのピュレは甘みが強くぽってりとした濃度があるため、一番細いカッペリーニではなくワンサイズ上の「フェデリーニ」を選びました。
|実践編:とうもろこしの冷製パスタ
ここまでご紹介した「ボウルの中で冷やす方法」を、実際のお料理で試してみましょう。
甘みたっぷりのとうもろこしのピュレを合わせた、夏にぴったりの冷製パスタです。
①沸騰したお湯に塩を溶かし、パスタをパッケージ記載の時間通りに茹でます。
※水1Lに対して塩10g(1%)が目安です。この塩加減が仕上がりの味の土台になります。
②茹で上がったらザルに取り、お湯をしっかり切ります。
③氷水にあてたボウルの中に、水気を切ったパスタを入れます。
※大きめのボウルを使うと、ボウルにあたる面が広くなり手早く冷ますことができます。
④用意しておいたとうもろこしのピュレを少し加え、混ぜながらパスタを冷やしていきます。
※最初にソースを少し入れておくと、麺がくっつかず混ぜやすくなります。
⑤パスタが冷えたら残りのソースを加えて味を調えます。
⑥器に盛り、ソース、生ハム、黒こしょう、パルメザンチーズをかけます。
今回は夏に嬉しい冷製パスタのコツのお話でした。
冷製パスタの味がなんだか決まらない、とお悩みの方は、ぜひ「冷やし方」から変えてみてください。
日々のお料理のご参考になれば嬉しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました!