コラム Column

味覚の一週間

みなさん「味覚の一週間」という活動をご存じでしょうか?

子供たちを取り巻く食文化の乱れが深刻な問題となっていたフランスで、次世代を担う子供たちにフランスの食文化をきちんと伝えることを目的に、ジャーナリストで料理評論家のジャン=リュック・プティルノー氏とパリのシェフたちが一緒になり、1990年10月15日に「味覚の一日」を開催したことに始まります。

1992年には、特定の層だけではなく、全国民がフランス料理という国家遺産の素晴らしさを発見、学習する取り組みとして「味覚の一週間」という名称になり、様々な催しが企画、開催されるようになりました。

2013年に24周年を迎えた「味覚の一週間」は現在、企業だけでなく、国民教育省、農業漁業省などの政府機関も参画する、国を挙げた「食育」へと成長しています。

日本でも2011年からこの取り組みが始まり、以降、日本各地の小学校やレストランなどで、五感を使って味わうことの大切さや食の楽しみを体感できる、さまざまな取り組みが行われています。

主な活動の柱は、
食のプロフェッショナルから、味の基本と味わうことの大切さを学ぶ「味覚の授業
家族や友人とコミュニケーションを通じて、味わう楽しさを見つける「味覚の食卓
さまざまな味覚体験活動に参加して、食の楽しみを広げる「味覚のアトリエ

食育インストラクターの勉強を通してこの活動を知り、今年から「味覚の授業」のお手伝いをさせていただいております。

|今年度のテーマは「子どもの食の未来」

授業は味を感知する「味蕾」が一番発達すると言われている8歳~12歳までのお子様を対象に行います。

「塩味」、「酸味」、「苦味」、「甘味」、「旨味」を代表する食材を食べて、「どう感じるか」を五感使って発表していただくのですが、ぱっと言葉が出てくるお子様もいたり、「なんて言ったらいいのかわからなくてもどかしい」といった様子のお子様もいたり、いろいろな反応がありました。

普段は何気なくしている「食べる」という行為を、意識して言葉にすることで、食材が持つ味、自分にとっておいしいとはどういうことなのかを考える。

短い時間ではありますが、こういった取り組みを通して、食の面白さ、大切さに気づくお子様が少しでも増えると嬉しいです。

授業の後がちょうど給食の時間ということもあって、早速実践するお子様もいらっしゃったそうです。

|ご褒美の時間

授業の最後は、シェフ特製のご褒美に舌鼓♪

普段なかなかお会いすることのできないシェフのお話にも興味津々で、笑顔と笑い声が絶えないとても楽しい時間でした。



味覚の授業についてご興味のある方は、こちらのHPで過去の活動などもご紹介しております。
https://legout.jp/


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