コラム Column

サラダの「おいしさ」を格上げする、野菜の下処理

サラダは買ってきた野菜を切って混ぜるだけ、と思っていませんか?

最近は市販のおいしいドレッシングが増えているので、野菜の味や食感よりもドレッシングの味をメインに、ぱぱっと切って和えるだけ、ということも多いかもしれません。

実は、サラダの語源は「塩(Sel)」。
昔は塩、酢、オイルなどシンプルな味付けで食べるのが一般的でした。

フランス料理でサラダに合わせる冷製ソース「ソース・ヴィネグレット」も、材料は油、酢、塩、こしょう、マスタードと、いたってシンプル。

調味料がシンプルだからこそ、野菜本来の味を感じやすく、素材そのものを主役としていただくことができます。

そこで重要になるのが、野菜の「味」。
そして、味と同じくらい大切なのが「食感」です。

この「味」と「食感」の2つを最大限に引き出すために、サラダ用のお野菜を買ってきたらまずやってほしい「おうちでできる下処理」をご紹介します。

|Step1:野菜に潤いを与える

野菜は収穫から時間が経過するにつれて、少しずつ水分が失われていきます。
カットする前に冷水にさらすことで、細胞の隅々まで水分が行き渡り、少ししんなりしていた葉も先端までパンと張りが戻ります。(夏場で水道水がぬるいときは氷を少し入れてあげてください)

ただし、長く浸けすぎるのはNG。
水溶性のビタミンが流れ出し、味もぼやけてしまいますので注意しましょう。

これが、五感のうちの「触覚(食感)」を左右する最初の大切なステップ。
指先で触れたときに「パキッ」と音がしそうなほどの弾力を取り戻させましょう。

この方法は、サラダだけでなく、葉物野菜やアスパラガスなどを買った際にもおすすめです。
この下処理をしておくと、火を入れたあとの食感もに違いが出ます。

|Step2:手でちぎる

レタスなどの葉物は、包丁を使わずに「手でちぎる」ことをおすすめしています。
ちぎる時はあまり力を入れず、繊維に沿って自然に割いています。
(傷んでいる部分があれば取り除きます)

断面が不揃いになりますが、その分表面積が増えてドレッシングが絡みやすくなり、口に入れた時の食感にも変化が出てきます。

ちぎる大きさは人それぞれですが、教室では「女性が一口で食べやすい大きさ」を意識しています。

サラダをスマートにいただくコツ
サラダの葉がフォークで刺しにくい、大きくて食べにくい……という時は、フォークとナイフを使って「折りたたんで」みてください。厚みが出ることでフォークが刺しやすくなり、口に運びやすくなりますよ。

|Step3:水気は大敵

Step 1でせっかくシャキッとさせたお野菜も、水気が残ったままでは傷みやすくなってしまいます。

そこで大切なのが、保存する前の徹底した「水切り」。

水気をしっかり取ることで傷みにくくなるのはもちろん、ドレッシングで和えたときに味が乗りやすいというメリットもあります。
水気で味がぼけることなく、噛んだ瞬間に野菜の甘みとドレッシングの酸味をしっかり感じることができます。

教室では、サラダスピナーで水気を取ったあと、キッチンペーパーを敷いた保存容器に入れています。
こうすることで、ペーパーが余分な水気を吸いつつ、程よい湿気を保って葉の乾燥を防いでくれます。

この状態で保存しておけば、使いたいときにすぐお皿に盛り付けることができてとっても便利です。

保存中はこまめにペーパーを変えて、傷んだものがあれば取り除いてください。

|サラダにはいろいろな味と食感を

昔はサラダというと玉レタスが定番でしたが、最近は使える野菜の種類がぐっと増えてきましたね。

種類によって見た目、味、食感が全然違うので、どれを使おうか悩んでしまうこともあると思いますが、そんなときには、3種類を目安に混ぜ合わせるのがおすすめ。

すでに何種類かの野菜が合わせてあるベビーリーフミックスなどを活用すれば、サニーレタスに混ぜるだけで味や食感に変化が出て、いつものサラダがぐっと華やかにおいしくなります。

|最後に

みずみずしさを取り戻した野菜の食感は、それだけで立派なごちそう。

冷蔵庫に準備しておけば、あとは盛り付けるだけ。
それだけでお皿が一気に華やかになる、とっても便利な「お助けアイテム」です。

特別な道具や作業はないので、ぜひおうち試してみてくださいね!

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