
暑い季節になると食べたくなる冷製パスタ。
見た目も涼しげで夏にぴったりですよね。
でも「ちゃんと冷えたのに味が決まらない」「なんだか水っぽい…」
そんな風に感じたこと、ありませんか?
実はその原因、“冷やし方”にあるかもしれません。
今回は、氷水にさらさずにおいしく仕上げる、ちょっとしたコツをご紹介します。
目次
・よくある方法と、意外な落とし穴
・冷やす=水に入れる、じゃなくていい
・冷製パスタの作り方
|よくある方法と、意外な落とし穴
一般的に、冷製パスタは茹でたあとすぐに氷水でしっかりと〆る、という方法が知られています。
確かに一気に冷やすことで麺が引き締まり食感がよくなるというメリットがあります。
でも、この方法にはいくつかの難点も。
・せっかくパスタに含ませた塩気が抜けてしまう
・パスタ表面のぬめりが取れてソースが絡みにくくなる
・しっかり水気を切らないと味がぼやける
結果として、パスタは冷えたけれど「なんだか味がぼんやりしている」・「ソースの絡みがよくない」と感じることも。
ちなみに、塩気が抜けるのを防ぐために、氷水にあらかじめ塩(1%程度)を加える方法もありますが、そのあと水気をしっかり切る手間があり、工程のわずらわしさは解消できません。
|冷やす=水に入れる、じゃなくていい
そんなお悩みを解決してくれるのが、
「氷水にあてたボウルで冷やす」という方法です。
茹で上がったパスタを氷水に入れず、間接的に冷やすことで、
・パスタの塩気が抜けない
茹でる際に加えた塩の風味がしっかり残り、味がしっかり感じられます。
・パスタ本来のぬめりを生かせる
ぬめりがほんのり残ることで、ソースがよく絡み、麺と具材が一体に。
・水っぽくならない
水にさらしていないので、余計な水分が混ざらず、パスタの食感も風味もそのままキープ。
といったメリットが。
|冷製パスタの作り方
パスタ全般に言えることですが、
どのソースにどのパスタを合わせるかはソースの重さがポイント。
さらっとした軽い味わいソースには、細めのパスタ
濃度がありしっかりした味わいのソースには、太めのパスタやショートパスタ
がおすすめです。
口の中でソースとパスタの味がバランスよく感じられ、最後にどちらかだけ残ってしまうということがないものを選びます。
今回のパスタでは、濃度があり甘味の強いとうもろこしのピュレを使うので、細いカッペリーニでなく、一つ上のサイズのフェデリーニを選びました。
※フェデリーニ:直径1.4mm前後のロングパスタ、標準ゆで時間は6分。
※カッペリーニ:直径0.9mm前後のロングパスタ、標準ゆで時間は2分。


1.沸騰したお湯に塩を溶かし、パスタを表示時間通り茹でます。
☆塩は1lに対して10gが目安。
☆パスタを入れたらパスタ同士がくっつかないように一度全体を混ぜます。
☆パスタは冷やすと締まって食感(歯ごたえ)が出るので、表示時間通り茹でてOKです。



2.ざるに取り、お湯をしっかり切ります。


3.氷水の上にボウルを置いて、その中に水気を切ったパスタを入れます。


4.とうもろこしのピュレを少し加え、混ぜながらパスタを冷やして皿に盛ります。
☆パスタから粘りが出るので、ソースを少し加えて混ぜやすくしています。



5.ソース、生ハム、黒こしょう、パルメザンチーズをかけます。




冷製パスタの味がなんだか決まらない、という方は、
ぜひ「冷やし方」から見直してみてくださいね。
きっと、いつもの冷製パスタがワンランク上の味わいに変わりますよ。
今回は冷製パスタのコツのお話でした。
日々のお料理の参考になりましたらうれしいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました!