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基本のあさりの下処理(砂抜き)

お味噌汁、酒蒸し、パスタ、炊き込みご飯と独特の旨味で料理に欠かせない貝と言えばあさり。
おいしくいただきたいけど、食べている最中に「ジャリッ」という感触に当たることもしばしば。
あさりは砂に棲む貝なので、酸素やえさを取り込むときにどうしても砂も吸ってしまいます。
完全に砂を抜くことはなかなか難しいですが、できるだけ砂が残らないようすることは可能です。
特にあさりは取り込む砂の粒が大きいので、調理前にしっかり砂抜きを行いましょう!

目次
・あさりについて
・あさりの砂抜きの方法
・砂抜きしたあさりの保存について

|あさりについて

い砂地(砂)にいることから「浅利(あさり)」、海辺で手軽に取れるので「漁る」から「あさり」と呼ばれるようになったといわれています。
旬は産卵期を迎える3月~5月。この時期は身も太りうまみも強くなります。
国内では北海道、千葉、愛知、熊本、静岡、三重、福岡などが主な産地で、産地によって貝の模様が若干異なります。
カルシウム、マグネシウム、亜鉛などのミネラル、ビタミンB12、疲労回復に効果のあるタウリン、たんぱく質などが含まれます。

ちなみに、フランス料理でよく使う「Moule(ムール貝)」は、足糸という糸を使って岩場に張り付いているので砂抜きの必要はありません。貝の表面についている糸が足糸で、食べるときにはフォークなどでこそぎ取ってから使います。

|あさりの砂抜きの方法

1、あさりを両手で包んでこすり合わせるようにして表面の汚れを落とします(拝み洗い)。

レシピページポイントあさりの選別
あさりは購入した時点ですでに死んでいるものもあります。死んだあさりは独特のにおいがあり、せっかくの料理を台無しにしてしまいますので、火を入れる前に確認しておきましょう。
口が閉じるかどうか
少し口が空いたあさりに軽く衝撃を与えてみます。生きている貝は口を閉じますが、死んでいるものは空いたままです。
ぶつけて音を確認する
あさりとあさりをぶつけて低い重い音がしたら生きていて中身がしっかり詰まったもの、高く軽い音がする場合は隙間ができていて死んでいるもの、と判断できます。

2、出てきた汚れを洗います。

3、バットに網を敷いたり、ボウルにざるを重ねて、あさりが浮いた状態にして並べます。

レシピページポイント
吐いた砂を再び吸わないように、あさりを浮かせた状態で砂抜きをします。
また、あさりが重なると上のあさりが吐いた砂を下のあさりが吸ってしまうので、平らに重ならないように広げておきます。

4、3%の塩水(500mlの水に大さじ1の塩)をあさりが水から少し出るか出ないかくらいの量まで注ぎます。

5、アルミホイルや新聞紙を被せ光が入らないようにし、静かな場所で1時間ほど置いておきます。

レシピページポイント
あさりは静かで薄暗い場所を好むのでアルミホイルなどを被せますが、密閉してしまうとあさりが酸欠になるので少し隙間が空くようします。また、活動が活発になるのが20℃前後と言われているので、砂抜きの間は家の中の適温になる場所に置いておきます。冷蔵庫での砂抜きはおすすめしません。

6、水から上げて30分ほど置き、塩水を吐き出させます。

レシピページポイント
砂を吐く力がない弱っているあさりの場合、完全に砂抜きができないことがあります。

|砂抜きしたあさりの保存について

購入したあさりはなるべく早く使うようにします。砂抜きしたものは冷凍も可能です。冷凍することで「コハク酸」と呼ばれる貝の旨味成分が増します。使用するときは解凍せず、そのまま調理に使用してください。

砂抜きあさりを使った、旨味たっぷりのボンゴレビアンコのレシピ(動画付き)をこちらでご紹介しています。あさりの砂抜きの工程も動画で見られますので、ぜひチャレンジしてみてくださいね。
→【レシピ動画あり】あさりの旨味たっぷりボンゴレビアンコ Spaghetti alle vongole  
https://akikoaono.com/recipes/spaghetti-alle-vongole/

今回は、あさりの砂抜きの方法をご紹介しました。
日々のお料理の参考になりましたらうれしいです。

最後まで読んでいただきありがとうございました!

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