
レッスンでも普段から愛用している「STAUB(ストウブ)」。
使い始めてから10年ほどになりますが、その機能性と使い心地の良さから、私のキッチンには欠かせない道具の一つです。
現在、STAUBのデモンストレーターとしても活動させていただくなかで、お客様から「STAUBでお料理をすると、鉄分が摂れるのですか?」というご質問をいただくことがあります。
今回は、STAUBの構造と知っておくと役立つ特徴についてお話しします。
|STAUBの構造と「鉄分補給」について

STAUBは内側が黒く、一見すると鉄鍋のように見えますが、実は内側も含め全面に「琺瑯(ホーロー)」が施された「鋳物琺瑯鍋」です。
※琺瑯(ホーロー):金属の表面にガラス質の釉薬を焼き付けたもの。フランス語で「Émail(エマイユ)」と呼びます。
表面がガラス質でコーティングされているため、食材が直接「鉄」に触れることはありません。そのため、残念ながら「STAUBで調理をしても、鉄分を補給することはできません」。
鉄分を補給したい場合は、コーティングのない鉄鍋(フライパンや南部鉄器など)が必要になりますが、琺瑯加工が施されているからこその利点もたくさんあります。
|鋳物琺瑯鍋ならではのメリット
鉄鍋のような重厚な蓄熱力・保温力を持ちながら、扱いやすさが備わっているのがSTAUBの魅力です。
| お手入れが手軽 | ガラス質で覆われているため、食器と同じようにスポンジと中性洗剤で洗うことができます。 |
| 油慣らしが不要 | 未加工の鉄鍋に必要な「シーズニング(油慣らし)」の手間がなく、購入してすぐにお料理を楽しめます。 |
| 食材の味を守る | 金属が直接食材に触れないため、金属臭が移りにくく、繊細な素材の味をそのまま活かすことができます。 |
|長く付き合うための使い方のコツ
STAUBは鉄鍋のように「使うほど油が馴染んで育つ」という性質ではありませんが、適度に油を使った調理を心がけることで、食材の張り付きを防ぎ、より扱いやすくなります。
特に、使い始めや表面が乾いて見えたときに、少量の油を馴染ませる「シーズニング」を時折行ってあげると、琺瑯を保護し、より長く良い状態で使い続けることができます。
鉄分補給はできませんが、熱を優しく伝え、お料理を美味しく仕上げてくれる機能性は、日々のキッチンを支えてくれる心強い味方です。
今回は、STAUBの構造と特徴についてご紹介しました。
日々のお料理の参考になればうれしいです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。