
桜の季節が過ぎて、八百屋さんの店先にぷっくりと膨らんだグリンピースが並び始めると、「あぁ、春が来たんだなぁ」と心が弾みますね。
冷凍や缶詰で一年中手に入るグリンピースですが、鞘(さや)から取り出したばかりの生の実は、香りの高さも甘みも驚くほど格別。
今、この時期にしか出会えないグリンピースの美味しさを、まるごと楽しんでみませんか?
今日は、お豆の魅力を引き出す下処理のコツと、フランスで愛されている伝統的な一皿をご紹介します。
|グリンピースの下処理

グリンピースはさっと水で洗いきれいにします。

鞘が硬いときは、端をはさみで切ると鞘を開きやすくなります。


鞘を軽く押さえながら、鞘を開きます。

つやつやの実がぎっしりです。


鞘と実を分けることができました。

【冷凍保存について】
取り出した実は、ジップロックなど冷凍可能な袋に入れて、空気を良く抜いた状態で冷凍保存することができます。
生のまま冷凍したグリンピースは、解凍せず凍ったまま加熱調理に使ってください。

【お豆の魅力を引き出すコツ】
鞘は香りと甘みがあるので、水からじっくり茹でてお料理に使います。
スープのベースやグリンピースご飯に使うと香りよく仕上がります。

|フランスの春を感じる一皿~Petits pois à la française(プチポワ・ア・ラ・フランセーズ

グリンピースの旬にぜひおすすめしたいのが、この「Petits pois à la française(プチポワ・ア・ラ・フランセーズ)」です。
フランスの家庭で古くから愛されているこのお料理は、グリンピースを玉ねぎやベーコン、そしてレタスと一緒に煮込むのが特徴です。意外かもしれませんが、レタスのみずみずしさと甘みがグリンピースに溶け込み、春にぴったりの軽やかで優しい一皿に仕上がります。
そして、美味しくいただくためのとっておきのコツは、出来立てを少し我慢して「翌日まで寝かせる」こと。
一晩おくことで、お豆一粒一粒に香りと旨味がじっくりと馴染み、これだけで十分に贅沢なごちそうになります。もちろん鶏肉や豚肉のソテーの付け合わせにしてもおすすめ。
優しい味わいがメイン料理の美味しさをそっと引き立ててくれます。
<材料(2人分)>
グリンピース 260g ※さやつきの状態で500gくらい
ベーコン 40g ※5㎜角の棒状に切る
玉ねぎ 30g ※薄切り
レタス 60g ※1㎝幅に切る
さやのゆで汁 200ml
チキンブイヨン(顆粒)2g
ローリエ 1枚
バター 20g
<作り方>
1.さやを鍋に入れひたひたの水を注ぐ。沸騰したら弱火にして20分煮る。
2.鍋にバターを溶かしてベーコンを炒める。
3.玉ねぎを入れてさらに炒める。
4.玉ねぎがしんなりしたら、レタスを入れてさっと炒める。
5.バターを足してグリンピースを加える。バターを絡めるようにさっと炒める。
6.さやのゆで汁、チキンブイヨンを加える。
7.沸騰したら灰汁を取り、ローリエ、下味の塩、こしょうを入れて弱火で20分煮る。
8.粗熱を取って保存容器に入れて一晩寝かせる。
☆レシピはこちらでご紹介しています。
|最後に
一粒ずつ丁寧に鞘(さや)をむいていると、つやつやの実がころんと顔を出して、なんだか心までほっこり整っていくような気がします。
実は私、子供のころはグリンピースがちょっぴり苦手だったんです。
でも大人になってから、美味しい料理に出会って、「グリンピースってこんなに美味しかったんだ!」と感動したことがきっかけで、今では大好きな春の味覚になりました。
「昔からあまり得意じゃないな……」という方にこそ、この時期だけの弾けるようなフレッシュさを、ぜひ一度味わってみていただきたいなと思います。
実の甘みはもちろん、鞘(さや)から取ったおだしの優しい香りまでまるごと楽しんでみると、「お豆ってこんなに美味しかったんだ!」と、きっと新しい発見があるはず。
今回は、春を届けてくれるグリンピースのお話でした。
日々のお料理が、より楽しく、美味しい時間になりますように。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!