コラム Column

バスクワインの飲み比べ

4月のフレンチ基礎レッスンのメイン料理はバスク料理。
せっかくなのでワインもバスクのものを。ということで、バスクのワインを専門的に扱っているインポーターさんにアドバイスいただいておすすめいただいたワインを試飲。

バスクで代表的なお酒というとまず挙げられるのが『チャコリ(txakoli)』。
フレッシュでさわやかな酸味が特徴で、サンセバスチャンのバルではエスカンシアル(escanciar)といって、写真のようにボトルを持ち上げて(見えませんがボトルを持っていない手にグラスを持っています)空気を含ませるように注ぐパフォーマンスが有名です。
(これはさすがにやりすぎかと思いますが。。。)

シードルを注ぐときにも同じようなことをするのですが、酸味を和らげたり、香りを早く開かせる効果があるそうです。

チャコリに使われる品種は、白ぶどうが「オンダラビ・スリ」、黒ぶどうが「オンダラビ・ベルツァ」。フランスとスペインの国境付近にあるスペインのオンダビリア(Hondarribia)の名前にちなんでいます。ちなみにオンダリビアはバスク語で「砂の浅瀬」という意味だそう。

今回のレッスンでご紹介したのは、このオンダラビ・スリを使った、

Getariako Txakolina Hiruzta(ゲタリアコ・チャコリーナ・イルスタ)※写真左から2番目
南国フルーツのような完熟したフルーツの味わいとりんごのようなすっきりとした甘さがあるタイプ。

Getariako Txakolina Zudugarai(ゲタリアコ・チャコリーナ・スドゥガライ)※写真左から3番目
ハーブを感じるさわやかだけど柑橘系の味わいがあるさっぱりしたタイプ。

の2種類。
どちらも同じ品種を使っていますが、味わいの方向性は全然違っていて面白い。
微発砲で飲みやすいので、ワインに慣れていない方にもおすすめ。

ちなみに、写真一番左はTxopinondo Cidre Petillant(チョピノンド シードル・ペティアン)。
フランス側バスクで作られる、バスクのりんごを使ったシードルです。シードルというと北部のノルマンディー地方が有名ですが、バスクも実はシードル文化なんですよ。
こちらは甘さはありますが、べったりとしたものではなくすっきりとした味わい。それだけでも、お料理にも合う万能なシードルです。

シードル(バスクではシードラ、シドラと言います)醸造所のことを「シドレリア」といい、見学、試飲ができるのはもちろん、中にはレストランが併設されているところもあり、シードラとおいしい料理に舌鼓、なんて体験もできちゃいます。

余談ですが、こちらはサンセバスチャンのバルのカウンター。
並んでいるのはpintxo(ピンチョ)と呼ばれるお料理。一般的にはパンに食材を重ねて串で刺してあるスタイルですが、串が刺さってなくてもピンチョと言われるようです。おつまみ的なイメージがありますが、彩りや味のバランスも良くどれも1品料理として完成していて満足度が高いのが魅力。壁の黒板に小皿料理Tapas(タパ)のメニューがあるお店もあり、お店の名物を1~2品とチャコリをさくっといただいて、また別のお店へ移動するのがサンセバスチャンの楽しみ方の一つ。

カウンターのお兄さんたちが手際よく四方八方からくる注文をさばいてくれます

独特のバスク文字が並ぶ賑やかなバル街

明るいうちから皆さん楽しそうに飲み歩いています

バル街のそばにあるブレチャ市場の地下にあるバル
NHKのスペイン語講座でも紹介されていたお店で、独創的なお料理がいただけます

伺ったお店のお料理の数々

今回はワインの入荷の都合でチャコリ2種類だけのご紹介になりましたが、スペインバル料理のレッスンもしたいので、その時にご紹介できなかったワインをお出しできたらと思っています。

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