コラム Column

今月のワイン~クレマン・ド・リムー ラ・フェット

今月のレッスンでご紹介したワインは、フランスのラングドック地方にあるリムーというワイン産地で作られている発泡性ワインです。

実はリムーは、ドン・ペリニヨンがシャンパーニュを発明した17世紀よりも1世紀ほど前に発泡性ワインが作られていたと言われている歴史のある土地です。

こちらのワインを造っているメゾン・アンテッシュは、リムーで7世代にわたって家族経営を続ける由緒あるクレマンの老舗。こちらとワインの輸入、販売などを行っているワインエクスペリエンス株式会社(https://college.wineplus.jp/)がコラボレーションしてできたのがこのワイン。

『家庭の食卓にもレストランでの晴れのダイニングにも、分け隔て無く適切に寄り添える 究極のデイリー・スパークリング』

というコンセプト通り、果実味豊かで穏やかな酸、バランスの良い味わいで、乾杯はもちろん、食事の間も美味しくいただけます。

ワイン名: Cremant de Limoux La Fete(クレマン・ド・リムー ラ・フェット)  
生産者: Maison Antech(メゾン・アンテッシュ)
地方:フランス ラングドック地方 リムー
品種:シャルドネ70%、シュナンブラン20%、モーザック10%

今回ご紹介したクレマンを含め、一般的にスパークリングワインと呼ばれる発泡性ワインは、フランスで「Vin mousseux(ヴァン・ムスー)」と呼ばれます。

ただ、一口に発泡性ワインと言ってもいくつか種類があり、名前を聞いても違いが分かりにくいので、ここでちょっとまとめてご紹介。

製法気圧生産地
シャンパーニュ
Champagne
シャンパーニュ方式5~6気圧シャンパーニュ地方のみ
クレマン
Crement
シャンパーニュ方式3.5気圧認められた8地域のみ
ムスー
Mousseux
主にシャンパーニュ方式
AOC認定されていないものは別の製法を使用する場合もある。
5~6気圧
ペティヤン
Petillant
メトード・リュラル2.5気圧以下

※シャンパーニュ方式:瓶に詰めた非発砲のワインに糖分(酵母のごはんになる)、酵母を加えて栓をして、瓶内で発酵(2次発酵)を起こさせる製法。瓶内の発酵と熟成を経て、きめ細かい泡が生まれます。
※メトード・リュラル:ワインができる際の発酵(1次発酵)で生まれるガスをそのまま生かして仕上げる製法。

今回ご紹介したクレマンやペティヤンは、気圧が低いので飲みやすいのが特徴。
また、クレマンはシャンパーニュと同じ製法だけどリーズナブル、かつ地域ごとに使う品種が違うので、いろいろな味わいを試すことができるという良さがあります。

これからの季節に飲みたくなる泡。
違いを知ってお好みのものが選べるようになると、食事の楽しみがぐっと楽しみが増えますね。


今回はレッスンでご紹介したワインと、フランスの発泡ワインについてのお話でした。
日々のお料理の参考になりましたらうれしいです。

最後まで読んでいただきありがとうございました!

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